篆 刻


篆刻とは中国が起源で、おもに石材(彫刻に適した少し軟らかい石)に篆書を印文に彫ることを篆刻と言います。

 書画などに押印され、書と彫刻が結合した工芸美術としての側面が強く、篆刻を趣味とする一般の方が多くみえます。

 

【 材 料 】 

 篆刻に用いる印材は、おもに石ですが、竹、牙、角、木等も用いられ、一般の方には、加工の手軽さら、消しゴムが用いられる事もあります。

石材は福建省の寿山石、浙江省の青田石、昌化石、内蒙古の巴林石などがあります。

 中国印石三宝  田黄(寿山石の一つ)、芙蓉(寿山石の一つ)、鶏血石(昌化石の一つ)の素材は美麗かつ稀少で、非常に高価であり、軟宝石と称されることもあります。

 

【 道 具 】

 篆刻を行う印刀は鉄筆と呼ばれ、通常の印鑑を彫刻する印刀(先端が鋭角で片刃のもの)とは異なり、合両刃の平刀で、直角に研ぎ出された両角を利用して彫る、刃幅は5~20mm程の鉄筆を使います。

 


大印展 篆刻の部


通常よりも大きな60㎜角の青田石使用

 平成25年度 

大印展 61回大会  篆刻の部

 

課題で 「知者不惑」 と彫刻。

 賢い人は物事の道理を理解しているので、判断に迷うことがない

という意

 

平成25年の大会から 篆刻の部 に初出品 

 

 銅 賞


平成26年度 

大印展 62回大会 篆刻の部

 

この年の篆刻の課題は 樵歌牧詠 

今回は2作品出品。

街中のうわさ話に耳を傾けるよりは、山中の樵や牧人の歌を聞いた方がよいという意

 

褒 状

 



平成27年度 

大印展 63回大会  篆刻の部

 

この年の篆刻の課題は 「道之以徳」

 

意は民を導くにあたって道徳心を育てることに

重点を置けば民は自ら正しい生き方や考え方を

するようになるという教え。

 

入 選 


平成28年度 

大印展 64回大会  篆刻の部

 

この年の篆刻の課題は 「聽必順聞」

 意は精神を統一して耳を傾ければ必ず道理に従った

ことが聞こえる。

 

今回は枠一杯、太めと思い彫りました。

 

 褒 賞


平成29年度 

大印展 65回大会  篆刻の部

 

本年度の篆刻の課題は 「獺多魚擾」

 意は役人を多くすると、その応待に人民が苦しめられるというたとえ

 ※ 今まで作品は欠けやキズ部分がわざとらしかったので師に助言を頂き、 枠や文字の欠けに重点をおき、以前とは違う方法、刃物の裏やニギリ部分でコンコン、石を叩き欠け部分をつくりました。

 

 銀 賞


平成30年以降の展覧会への取り組み

 

15年間、各部門に数々、作品を出品し、トロフィーや盾も12本いただきましたので、平成30年の体調不良を機に展覧会への出品を控えております。