個人印鑑


◇ 当店でご注文いただいた印鑑すべて一級技能士の私が責任を持って彫刻いたします。

 

◇ この地域では線が枠に付く書体(印相体)が多く彫刻されていますが文字を複雑にしたり線を太くしたりするような彫刻ではなく大会の出品で磨いた技術を生かしオリジナルで真似できない唯一無二の印鑑を彫刻いたします。 


 種類と役割 

 ■ 実 印 

市区町村に登録する印鑑で印鑑登録証明書(印鑑証明)の発行が受けられる印鑑。 契約などにおいては実印の押印に印鑑登録証明書を添えてその効力を発揮します。

男性は通常フルネーム15mmが一般的でしたが少し大きめの16.5mmが主流になっています。

女性は名のみの彫刻では13.5mm、フルネームは15mmで彫刻することが多くなっています。 

 

■ 銀 行 印 

銀行や郵便局などの預金口座に届ける印鑑で預貯金の出し入れや口座引落、保険証券など印鑑の中では一番使用頻度が高い印鑑です。

銀行印は姓または名を彫刻し12mm、13.5mmが一般的です。

10.5mm、12mmは既製認印に多いサイズですので区別するためにも出来れば13.5mmが良いと思われます。 

 

■ 認 印 

認めた証に押す印で受け取りにも使用され10.5mm、12mmが一般的です。

最近では認印は減少しましたが、職場で使用の場合は並べて捺印した時に上司よりも大きい印鑑を使うと問題もあるようで役職と共に認印を大きくしていく方もあります。  

 


書 体

■ 篆書体(てんしょたい) 

篆書には小篆(印鑑に使われる書体の中で最も古い中国、秦時代の書体)と印篆(印章用に整えられた書体)があります。

 

小篆(しょうてん)展覧会等にも多く使用され軟らかい印象があり美しい書体です。 印篆(いんてん) はやや角張った印象で、線も太め、細めアレンジがあります。

 

■ 印相体(いんそうたい) 

篆書を基本に文字が枠に対して広がって線が枠に接した書体で他の書体に比べ文字が大きく見えることや枠に線が接しているので枠が補強される点で当店では実印、銀行印はこの書体を多く彫刻しております。

中でも文字をすっきりとした小篆調にアレンジした文字を使い真似をしにくい書体として彫刻しております。

 

■ 古印体(こいんたい)
別名、大和古印と言われ唯一日本の書体と言えます。線に強弱を付け、くびれやさびを付けた独特で味わいがある書体です。読みやすい書体と言えばこの書体が多いです。

 

■ 隷書体(れいしょたい)

秦時代に篆書を簡略化し業務効率を上げるために公文書でも用いられるようになったものが隷書です。
横線の払いで波打つような力強い運筆をもち文字が横長であるのが特徴です。日本では紙幣の額面で隷書体が用いられています。 

 


材 料

材料の産地や特性の説明

■本つげ

木の印材は他の印材には無い暖かみが感じられます。

原産地は鹿児島産で櫛などにも使用され、印材に使用できる大きさに成長するまでおおよそ15年から30年かかると言われています。

本柘は輸入材などと違い、きめ細かく、ある程度の強度と粘度があり美しい線が彫刻出来き、他の印材と比較しても鮮明な捺印が可能です。

ただ、他の材料と比べ永年使用していくと朱肉で汚れやすいのが欠点です。

 

■黒水牛 ・ナチュラル黒水牛

程良い強度、粘度の材質で価格面でも最も一般的な材料です。

原産地はインドやタイ産の牛の角を原材料としています。

強度、粘度が高く印材として適していますが中心部分の芯持材を使用していても長期間乾燥すると細かなひびが入る可能性もあるため保管する場所には注意が必要です。

黒水牛は一般的に天然ではもともと真っ黒な材料は無く、色むらを染料で黒く染めて使用されています。

ナチュラル黒水牛は真っ黒に加工されていない自然のままの風合いを残し一本一本、模様の違う素材で若い方にも人気です。 


■白牛角(白)・白牛角(色)

印材の中でも透明感のある貴賓あふれる材料です。

原産地はオーストラリアなどの牛の角。強度や粘度は黒水牛と同等で黒や茶色の模様が入ったりします。 

取り扱いは黒水牛同様に少し保管に配慮が必要です。

その中でも(白)は茶や黒の模様が入らず希少で色に比べ高価になります。

 

■象牙

印材の中では多くの方に認識されている最高級の材料です。

原産地はアフリカ3カ国、現在ではワシントン条約により、国際取引が禁止されており経済産業省の管理のもと国内保有の牙を加工販売をしております。

今後も輸入されることが無く、希少な材料で手に持ったときの重量感、気品あふれた艶のある美しい質感・硬度粘度・細工・捺印のどれをとっても申し分ない印鑑素材で、その中でも真ん中より中心に近い材料が印鑑に好ましく美しい材料です。

 

※象牙でも一概に最適ではなく、牙の外側の材料ほど目が粗く印鑑に適しているとは言えません。

 象牙には目の細かさのランクがあり、当店は並ランクの材料は使用せず、もう少し中心に近い材料を適切な業者  

 からの正規輸入品を仕入れ、管理、販売をしています。 


出来上がりからお渡しまで


■仕上がりまで通常一週間ほど頂いておりますが急に印鑑が必要になった場合は出来るだけ対応いたしますのでご相談ください。

■丁寧に仕上げた印鑑をお客様に見ていただき直接お渡しいたしたいと思っておりますので店頭販売にて営業をいたしております。

■本来、お渡し時こそ、直接お渡ししたいのですが、発送もいたします。

 ※発送の場合のお支払いは前金にてお受けいたします。

 

永くご使用いただく大切な印鑑、適正な技術を適正な価格にてご提供いたしておりますので是非、技術と信用の専門店をご利用ください。 

印鑑の取扱いついて


大切な印鑑を永く綺麗に使っていただくため押印後は4つ折りしたティッシュ等の上から沈み込むよう押して紙に朱肉を吸着させてください。

※印鑑を回して強くティッシュでふき取りますと印面にホコリが入り込みますので避けてください。